郷土料理の強度

こんにちわー。ムトーです。

梅雨っぽくなってますね。感覚として雨の日が1周間の3分の2くらい。早く梅雨明けないかなあ、とか言いがちになるけど、僕は夏が好きではないし。早く秋が来ないかなあ。

さて。いま、僕は仕事に追われておりまして。毎日帰りが遅くなっていて、金曜日にはどっと疲れて、土曜日に死んだように休息を取って、日曜日から仕事をする、という日々です。痩せないけど。

夜遅く帰って、朝早く仕事に出るので、せめて休みの日くらいは家族になにかしておきたくて、簡単なお菓子やらを土曜日の昼くらいから作ります。

何時間もかけたくないので、簡単なものを。

市販の冷凍パイシートというものを延ばして棒状にしたチョコを巻き巻きして表面に卵を塗ってオーブンで20分焼く。1時間でできます。

アツアツも美味しいけれど、冷まして、冷蔵庫に入れてチョコが固くなった状態で食べると最高。パン・オ・ショコラの小さい版、というか、サンマルクのチョコクロワッサンのスリムなやつというか、パイの実を横に長く贅沢にしたものです。

これ、簡単です。板チョコをきれいに切るのは難しいので、バトンショコラという棒状になったチョコレートを買うと楽だし美味しいです。

簡単なのでおすすめです。

郷土料理

僕は大分県に住んでいまして。生まれも大分県。

大分県の郷土料理の代表をいくつか挙げますと、

  • とり天(鳥肉の天ぷら)
  • りゅうきゅう(魚の刺し身を醤油ベースのタレに漬け込んだもの)
  • だんご汁

というものがあります。うん。これがもう代表。

大分に旅行に来たら、必ず目にします。

大分県民の僕は、上のふたつは家でも食べるけど、お店で食べることが多いです。定食屋さんとか居酒屋さんとかね、絶対に注文します。何十年も大分に住んでいるのに。

でも、最後のひとつ「だんご汁」は僕はお店で食べたことがほとんどない。1回食べたかな、くらい。

あまり馴染みがない料理、ではなくて、とても馴染みがあって。ありすぎて。

僕は大分の山間部で生まれ育って、共働きの両親に代わって日中は祖父母が面倒をみてくれたんです。祖母はそんなに料理が得意なひとではなかったけれど、だんご汁がとても美味しくて。

だんご汁って、地味な料理です。野菜(主に根菜)の入った味噌汁に小麦粉を捏ねて手で延ばした麺を入れたもの。「ほうとう」ってありますよね。山梨の料理ですかね。ほぼ、あれです。あれとどう違うのかは説明ができません。

祖母が数年前に亡くなって、もう何年も食べていない。母も作るのが上手だけれど、僕は実家に住んでいないのでだんご汁を作ったタイミングで里帰りできていない。だからもう、何年も食べていない。

ふと、無性に食べたくなって。

でも、まあ、高齢の母にリクエストしてわざわざ作ってもらう訳にもいかないし。

お店で食べようかな、思って、先日、ちょうど大分市内の郷土料理のお店の近くに行く用事があったのでお昼にだんご汁を注文してみました。

とてもおいしい。これは、みなさんにも食べてもらいたい。

でも、僕は「家のカレーが一番」と言うのと同じで「家の、ばあちゃんとおかんの作っただんご汁が一番」と言っちゃうのです。

お店だと、提供の仕組み上、注文を受けて麺を入れないといけないので、スープに麺の成分(小麦な)が溶け出さないためにスッキリとした味になるのです。多分。

祖母は、夕方に作り始めて、ぐつぐつ煮て、みんなの帰りを待って僕らに出してくれていて、もう、なんかとろみがある。パスタでいうところの乳化だと思う。

お店はお店のおいしさ。思い出は思い出。

先週の土曜日、僕の叔父が「米を取りに来い」と言うので長男を連れてもらいに行ってきました(本当に忙しいのか)。

米を貰うお礼の品を調達

叔父は僕の母の弟で、母の実家を継いでいる。そこに僕の叔母(母の妹・叔父の姉・・・もういいか。。)も来ていました。たまたま。

母不在のまま、僕は叔母叔父と思い出話をしていました。

母たちの母親(母方の祖母・・・もうややこしい)の漬物が美味しかったなあ、とか。ゼンマイの煮物を僕が好きでたくさん食べていた、とか。

そんな話の流れで「だんご汁を食べたい」と僕が言うと、叔母が作り方を教えてくれて。

その帰りにだんご汁の材料を買って帰りました。

あー、こんな感じ、こんな感じ。

麺もいい感じ。お菓子やパンづくりで小麦粉とお友だちになったのでなんとなくイメージがあって。うまくいきました。

さ、できた!

おおおおお!!!だんご汁やん!!!

あー。なんか。おいしいけど。お店のっぽいな。なんか、乳化が足りんな。コクがないというか。

母にだんご汁の写真と、味がいまひとつなことをラインで伝えた。母からきっとアドバイスがあるだろう。

あ、、冬に食べると美味しい。

最高のアドバイスや。確かに。冬の食べ物だ。

冬に向けて練習しよっと。

郷土料理を作れるってちょっとなんか嬉しい。

妄想旅行社ムトーツアーズ 代表 ムトー

ムトーツアーズ

(隔週月曜日更新)
大分県に住んでいます。大分に遊びや仕事に来た人を案内することにヨロコビを覚える男です。

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