#24 大分名物とり天のこと

こんにちわー。ムトーです。

本格的に寒くなってきました。もう明日から12月ですもんね。寒いわそりゃ。

さて、今回は「大分県といえば」の食べ物「とり天」を紹介します。

とり天とはなんなのか

「とり天」。「鳥天」とか「鶏天」とかってメニューに書いているのを見かけます。

大分で とり天は本当にポピュラーな食べ物で、定食屋でも、喫茶店でも、居酒屋でも、ほぼある。定食屋さんだと、メニューの上の方に「とり天定食」と書いてあります。僕は、もう、とり天定食があるお店なら絶対に注文します。

とり天とはなんなのか。鶏肉の天ぷら、っぽいですね。なんとなく。

唐揚げとは違う気がする。「唐揚げ定食」「とり天定食」がメニューに並んでいるお店もたくさんあります。

とり天定食って、こういう感じ。

一般的な とり天の特徴は、唐揚げ的なものをタレにつけて食べる、というもの。

天つゆだったり、ポン酢、酢醤油だったりが入った小皿がついてきます。
そしてその小皿の淵にカラシが添えられている、というのがお決まりです。

これは天つゆ&カラシ

僕は本当にこれまでの人生で、語れるくらいとり天を食べて来たのですが、無意識でとり天をオーダーしてしまい、無意識で食べてしまうので、全く語れない。大して考察をしてこなかったんです。いや、もしかするとどこかで、とり天についてきちんと考えることを避けてきたのかもしれません(なんで?)。

そんな僕がただ夢中で食べてきたとり天について、ざっくり、ぼんやりとわかっていることを発表します。それは、

「なんでもあり」

ということです。

「スタンダードとり天」というものを定義しかねるのです。

「とり天発祥の店」と謳っているお店が県内にいくつかあるのですが、どれも異なっているんです。見た目も、味も。

お店によって、胸肉だけしか使わないとか、衣がほとんど付いていなくて、ほぼそれ唐揚げじゃん、というようなものとか。あと、甘いタレがかかっているものとか。サクサクの衣と、グニュグニュの衣。とり天の名店とか、人気店とかって言っても、とり天は様々。

グニュグニュの衣のとり天。ネギが衣に混ぜられている。

つまり、とり天って。

一口大の鶏肉を揚げたもので「唐揚げとは違う」って、胸を張って言い切れるものが「とり天」なんだろうと思います。

その際たる例を挙げますと。あ、揚げますと、にしておくといいのかな。

大分県の竹田市にある人気店「丸福」(複数店舗あり)。僕、高校生の頃からずっと通っています。

このお店のメニュー
①「から揚げ定食(モモ・羽)」
②「ぶつ切り定食」
③「とり天定食」

ってあるんですけど。①はモモとか羽の1本まるごとの大きなから揚げ。②は①を一口大に切り分けたもの。そして③のとり天は、②の骨なしバージョン。

いつも③「とり天定食」ばかり注文する僕が、数年前気まぐれで②「ぶつ切り定食」を注文したんですね。その時、「ん?あれ?これ味、とり天と同じじゃん。」と思って、お店の人に確認したんです。あ、そういうこと、って。

でも、これはあくまでこのお店のスタイルで、明確に「唐揚げ」「とり天」の味付け、見た目が違うお店の方が圧倒的に多いと思います。

丸福(竹田市)のとり天定食・・・ここの味噌汁(鳥汁)がすげーうまい

この丸福というお店ですが、とり天に関してはとことん異端児で、つけダレ(天つゆ、ポン酢、酢醤油)もカラシもないんです。

高校生の頃、学校終わりに食べていた時から変わらぬスタイル。

ソースとマヨネーズ(写真右上)

ソースをかけて食べる。あと、マヨネーズも付ける。

僕の青春の味です。

ということで、つかみどころのない大分名物「とり天」を今回はご紹介しました。つかみどころはないけど、確実に大分の文化。

大分に旅行でお越しになった時は、一度は食べてみてください。どこのお店にも大抵あるので。

次回はどうしよ。取材行かなきゃ。

妄想旅行社 ムトーツアーズ 代表 ムトー

ムトーツアーズ

(隔週月曜日更新)
大分県に住んでいます。大分に遊びや仕事に来た人を案内することにヨロコビを覚える男です。