天才とは

こんにちわー。ムトーです。

「渡る世間」という言葉を耳にしたら「は鬼ばかり」と頭の中で続きを言っちゃいますよね。
本当は「渡る世間に鬼はなし」ということわざだったのに、ドラマが有名になってしまったばっかりに、「渡る世間は鬼ばかり」というのが浸透して、もう、本来のことわざって耳にすることがなくなった気がします。ドラマすげー。

だからどうしたんだっけ。あ、どうもしないのか。

さて、今回は僕が好きな音楽を。

金字塔

「金字塔」のアルバムジャケットを急遽描いてみたが、、

いまから四半世紀くらい前、大学生の頃、僕は毎日レコード屋さんに通って、試聴機で新譜を聴いていて。横浜のビブレの地下に結構大きなHMVがあって、たしかそこで中村一義(なかむら・かずよし)というミュージシャンの「永遠なるもの」という曲を視聴します。

電気流れた。試聴機のヘッドホンを両手でぎゅっと耳に押さえつけてその曲に集中した。何回か繰り返し聴いて。「すげー曲」って呆然としながら見つめた床の色とか、その画角に入り込んだ自分の靴とか今も鮮明に覚えています。

あ、僕ちょっと記憶が異常なところがあって。加齢とともに覚えないといけないこととか忘れたりはするようになっているものの。衝撃を受けた出来事のその景色とかにおいとかとてもよく覚えているんです。2歳からの記憶がある。人生で初めて海を見た時とか。その記憶力をもっと学校の勉強で発揮したかったな。。

で、ああ、そうそう。だから、中村一義の曲に、それくらいの衝撃を受けたということです。横浜市営地下鉄のホームで、買ったばかりのCDを開封して、ポータブルCDプレイヤーに入れて。

電車の中でずっと聴きました。

すごい音楽に出逢えた喜びを感じたと同時に、圧倒的な才能みいなものを見てしまったような気がして少し憂鬱な気持ちになったんです。

この「永遠なるもの」というシングル曲発売の1ヶ月後に出た中村一義のファーストアルバムのタイトルが「金字塔」。

アナログ版「金字塔」

僕、このアルバムが人生で一番聞いたアルバムだと思います。今後の人生を含めても。

このアルバムを購入した日から、大学卒業まで大袈裟ではなく毎日聴いて。

あの頃、「金字塔」は僕のバイブルだったんです。

そこから、ちゃんと物事を考えるようになったというか。向き合うようになったというか。

「金字塔」に納められている曲の歌詞って、歌詞カードがないとほとんど聴き取れません。歌詞が詰め込まれてて。音楽に全部乗っけてる。「このひと、こんなに言いたいことが溢れちゃってるんだ。いいなぁ。」って胸が熱くなったんです。

聴いたことのない人にはぜひ一度聴いてもらいたい音楽です。

あー、、AirPods欲しいよう。

妄想旅行社 ムトーツアーズ 代表 ムトー

ムトーツアーズ

(隔週月曜日更新)
大分県に住んでいます。大分に遊びや仕事に来た人を案内することにヨロコビを覚える男です。