能登を走ってきた

能登半島をぐるりと走ってきました。5/3〜5に総距離344kmで61時間ほどかかり、それなりに疲れましたが、それ以上に心に残る3日間でした。

スタートは富山・高岡駅前。ドラえもんの愉快な仲間たちに加わってから、友人のショージさんと走り出します。

撮影・田上雅之さん

序盤は余裕があり、観光気分。高岡大仏とショージさんのバックショットを撮ったり、モグたんこと喪黒福造と一緒にベンチでツーショットに笑顔を見せたり、「ドーン!」を食らったり。余談ですが、「笑ゥせぇるすまん」は30年以上前のマンガとは思えないほど現代的です。あるいは30年経っても、人間の心のスキマは本質的に変わってないのでしょうか。

撮影・田上雅之さん
ドーーーン!!!

撮影・田上雅之さん

気持ちのいい海岸線を北上して石川県を目指します。道中で一緒に走ってくれるランナーも。ありがたしです。

撮影・田上雅之さん

県境をまたいで石川・七尾市に入ると、能登半島地震の爪痕が徐々に目につきやすくなってきます。
和倉温泉では、ホテルの解体が始まっていました。

撮影・田上雅之さん

子どもの頃から訪れていた地域で、見知った景色が大きく壊れ、変わっていくのを見ると感傷的になります。その一方で、去年は中止を余儀なくされていた祭りが再開されていました。いろんな変化が今も続いています。

七尾の青柏祭。デカ山が本当にデカい。

和倉温泉では、能登ミルクのジェラートで疲労回復。ここまでで50kmちょっと。まだまだ序盤です。

撮影・田上雅之さん

サポートしてくれる仲間と一緒に記念撮影。リラックスした時間のはずなのに、なぜでしょう。ランナー2人の表情が曇っています。。

夜間も淡々と進みます。市街地の歩道はまだ荒れたまま。車道の修繕が優先なので仕方ありません。気をつけて走ればOK。街を離れて峠に差し掛かると、たいがいは街灯なし。福岡の自宅付近も灯りがほとんどないので落ち着きます。

初日は仮眠1時間ほどで、翌朝まで走り続けて能登半島のさいはてまで一気に向かいました。つづく。

わかおかの山日記

(隔週水曜日更新)
山を走ったり、歩いたりするのが好きです。よく忘れ物をします。そんな日々を記すライターでランナーです。

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