選べないなら選択肢を増やそう

いいと思ったものを人に勧めたく癖があります。
友達と買い物に行って、よさげなシューズや服を見つけると、友達にプレゼンしてしまうなんてことも。登って気持ちのよかった山も、しかり。

そんなわけで今回オススメするのは、鹿児島と宮崎にまたがる韓国岳です。駐車場からサクサク登れて、山頂からの眺めに驚かされます。労力に対して得られる驚きの大きさよ。

満足すること間違いなしのはずですが、登りはじめは山頂付近に雲がかかっていて、雲行きがちょっと心配。

読み方は「からくにだけ」です

低いところにも雲?いいえ、噴煙です。火山活動を続けている硫黄山から煙がもくもく。風に乗って温泉の香りがただよってきます。

白いのが硫黄山の火口。後ろの台形は甑岳(こしきだけ)

40分足らずで山頂に到着。雲が流れて、いい感じで快晴でした。
下の方に見えるのは海ですか?いいえ、火口湖の大浪池です。
海抜1,200mにあるのですよ、大浪池。すごい!
常に水をたたえる火口湖としては日本で一番高いところにあるのですよ、大浪池。すごい!

大浪池の奥にみえるのは錦江湾と桜島

山頂からもう1枚。きれいな三角形は高千穂峰です。端正なシルエット。あぁ、お美しい。アマテラスオオミカミの孫が降り立ったのも無理からんことです。だって、降りたくなる美しさですもの。

景色がいいから、みんなもハイテンション。断崖絶壁を走っている風に写真を撮ってみたり。

風が近づくて崖に近づくのも怖いです

よもぎ豆大福を撮影してみたり(大福はそのまま口へと移動します)。

足湯の駅えびの高原でつい買ってしまいました
休憩しているだけなのに隠れているっぽい1枚

あまりにも楽しかったので、当初の予定よりも距離を伸ばして、ほかの山まで走ります。フットワーク軽く動けるのはトレイルランニングのいいところ。「もうひとつ先の山まで」と繰り返しては、スタート地点から遠ざかっていきます。

気持ちのいい稜線を走るランナーたち。7人います。

もう泳ぎたくなるほどきれいな池まで登場。最高か。
そして、さらに駆け抜けていきます。薄々気づいてはいたのですが、このエリアのよさをオススメしたいあまりに、大切なことを伝えそびれていました。

池の向こうにある山々をさらに越えていきました

最終的に車まで戻るのに、アスファルトを20km近く走るということを。

山は好きだけど、舗装路は単調で嫌というランナーもいるため、もはや確信犯的に伝えていない節もありました。舗装路を行くか、行かないか。ほぼ一択の二者択一ですから、帰るためには走るはずです。

そんなわけで山を降りたところで、状況を伝えたところ、「じゃあ、タクシーで行こうか」と先輩方からアダルトな回答。なるほど、その手があるのか。

必ずしもがんばらなくていい。選べない二者択一なら選択肢を増やす。そんな教訓を得て、車は峠道を帰っていくのでした。

1日の終わりはまばゆい夕陽と黄金色の麦ジュースがよく似合います

韓国岳っとは関係ありませんが、今回の締めは沼にはまった後、ハイソックスを履いているっぽい感じになった愛犬です。
おつかれ山でした。

わかおかの山日記

(隔週水曜日更新)
山を走ったり、歩いたりするのが好きです。よく忘れ物をします。そんな日々を記すライターでランナーです。

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