何をしてても儲けたものです

雨季のタイに来てまして、ホテル前が水没しててびっくりです。川と化した歩道を渡渉しなくてはなりません。ずっと濡れているせいか、苔むしていて非常に滑ります。不覚にも、こけてしまいました。

川床を泳ぐ車。
地元感あふれる市場には、観光客は少なめ。何を見ても美味しそう。
公園にはドラゴンがいました。

写真の通り、3日ほどタイを満喫しておりましたが、今日からはブータンに滞在します。
目的は13〜17日にかけて行われる「Snowman Race」に出場するためです。世界で最も難しいトレッキングルートという「Snowman trek」を舞台に、5日間で200kmほど走ったり、歩いたりします。

なにかの英文を読んでいたら、このルートはエベレスト登頂よりも難しいというフレーズで表されていました。もはや、一般人にはよく分からないレベルですが、スゴいようです(思考停止)。

大会側から送られてきたアナウンスでも、最高標高が5,500m近くになるとか。体験したことのない高度です。そんなところで体が対応できるのか、どうなんでしょう。分からないから楽しみです。

完走できるのかすら分かりません。今年の開催が決まったのが7月ごろ。その時には1、2日は不安も若干感じました。

容易にアクセスできない山岳地帯での開催で、初回とあって大会の全容がつかめないからです。ちょっとハラハラ。

とはいえ、分からないというのは、楽しいものです。結末のわかっているドラマを楽しく見るには工夫やコツが必要ですが、最後まで結末が分からなければ、ずっとハラハラしながら楽しめます。

ハラハラやドキドキ。できないかもしれないことに挑めるというのは幸せです。

大会のルート。見てもよく分かりませんが、標高が高いことだけはわかります。

できることを惰性でやるのも楽しいですが、そうじゃないことにチャレンジできるというのは、より大きな喜びを得られます。

もっとも、仮に最後まで走りきれなくとも、それはそれでオッケーです。リタイアしてしまったというのは、その瞬間でみれば「失敗した」のかもしれませんが、長い目でみれば「経験を得られた」という風に転じることがあります。リタイアした原因、理由を考えるだけでも意味があることです。

どうあっても、楽しいばかり。もちろん、自然の中に身を置くというのは命のリスクもあるので、無事に帰ってくることが一番の目標です。生きているだけで、儲けものなのですから。

トップの画像はSnowman RaceのHPより

わかおかの山日記

(隔週水曜日更新)
山を走ったり、歩いたりするのが好きです。よく忘れ物をします。そんな日々を記すライターでランナーです。

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