5,000キロの旅へ。発酵する思考

いよいよ来週末です。15日から日本列島大縦走が始まります。

長かったようで、あれこれ準備やレース、クラウドファンディング(7日までやってます!)に追われていたからか、ああ待ち遠しかった。などという感慨はまだありません。

むしろ、ちょっと前までは本当に始まるのだろうかと自分でもいぶかしむほどでしたが、ようやく実感が湧いてきました。先週末に北海道で動画撮影のお手伝いをしたことで、スイッチを切り替えられました。36時間にわたって行われるアドベンチャーレース「ニセコ・エクスペディション」の模様をカメラに収める撮影隊の一員です。

金曜夕方に現地入りして、夜にはレース開始。夜の林道をマウンテンバイクで駆け抜け、ラフトボートで20km以上は川を下り、地図を片手に山の中を歩き回り、チームでゴールを目指します。藪の中に突っ込んだり、滝の水流に逆らって沢を登ったり、ほぼ寝ないで2晩を明かしたりと、もうスゴいんです。

見るからに重そうな荷物をかついで走る選手たち

そんな選手たちほどではありませんが、撮影もちょっとアドベンチャーな環境に身を置きます。
ルートは任意の地点を通れば、あとは自由度が高く、撮影する側としては厄介です。

今回の撮影チームは、必ず通過するであろうポイントで待って、ぴったりと同行していく作戦でした。僕はトレッキングを担当していたので、山の中に入って選手が来るのを待ちます。雨に濡れ、汗にまみれ、待機するのも仕事のうちです。

実は、動いている時よりも、待っている時間が意外と大変でした。選手が来たら帯同してカメラを回すため、動きやすい格好で控えます。厚着していると、脱ぎ着する時間がもったいないです。

とはいえ、30分も雨風にさらされながら待っていると、体が冷えてきて、さ、さ、寒い。
足踏みしている程度では体が温まりません。そんな時は、保温力抜群のエマージェンシーシートにくるまりましょう。金色に輝くシートは、羽毛布団級のあたたかさを提供してくれます。

金色のエマージェンシーシートで寒さをしのぐ

それ以降はぬくぬくと選手を待てたのですが、ここに至りて、北海道って寒くない?と自問自答することに。分かってはいましたが、そう、北海道は本州、九州に比べて気温が低いのですよ。

最近、本州で暑い日を過ごしていたため、記憶の彼方に追いやっていましたが、夏でも過ごしやすい。それが北海道です。

となると、縦走していく山々では、夜間がかなり冷え込むなあ。霧、強風、雨のコンボに見舞われるとキツいなあ。などと考え、好天に恵まれるはず、来たれ快晴と祈る始末でした。

やや弱気になり、考えこんでしまいます。頭の中にさまざまな不安材料を並べ、こねこねして思いを巡らせます。新しいことをやろうとすると起きる毎回のパターンです。

ヤブっぽくても気にせず進みます

あまり建設的な考えは浮かんできませんが、中断させずにこねこねと悩みます。そのうち、こねすぎて思考が発酵したら、いい頃合いです。十分に発酵した思考をオーブンで焼き上げたら完成です。もはや、何を言っているのか自分でもよく分かりませんが、結論はいつも同じです。

まあ、やってもないことを考えすぎても仕方ないよね。なるようにしかならんよ。あれこれと心配はしてみるものの、疲れて面倒になって開き直る。ここまでが僕の思考の癖です。

今回は、簡単なことをやりたいわけじゃないんだし、寒いのとかキツいのも含めて楽しむしかないか、と開き直ることができました。
撮影だけでとんぼ返りでしたが、現地の空気に触れたことで、心の準備も整いました。さてさて、5,000㎞の山の旅はどんな日々になるでしょうか。自分でも楽しみです。

わかおかの山日記

(隔週水曜日更新)
山を走ったり、歩いたりするのが好きです。よく忘れ物をします。そんな日々を記すライターでランナーです。

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