Mostly earth, sometimes space.

衛星のホワイトバランス

ども、カルロスです。

先日、オフィスの荷物を断捨離しました。結果スッキリするし、その過程で思い出に浸れる結構良い時間でした。特に見入ってしまう紙焼きの写真の中に、昔の海外出張の写真達もありました。懐かしいー!って感傷に耽っていると、片付けの手が止まっちゃうんですけどね。

衛星センサーで見える色を確かめる

衛星って地表面から何百kmという高さで地球の周りをぐるぐる回ってるわけで、一度上がってしまうと、”ちょっと待って!調整するから” とかできません。そしてロケットの中の振動や音、宇宙空間での温度変化とかかなり過酷な環境なので、上がってしまってから、あれ?こんなはずじゃなかったぞ?みたいなことは珍しくないんです。本当なら、行って見て、治したい… そんなわけにもいかないので、衛星から送られてくる画像、データを見て何が起こってるのか、どうしたら良い画像になるかを考えないといけないんです。

衛星がちゃんと観測できてるかどうかは、正解と比較するというのが一つの方法。じゃ、正解って?いくつかやりかたがあるのですが、その一つがちゃんと現地で人間が測った値(例えば色)と衛星が観測した値(色)を比較するのです。意外と地味。そう、そのためには人間が現地に行って測ってこなくてはならない。見つかった写真もそういう出張の写真でした(長っ!)。

行った場所は、カリフォルニアとネバダの州境にある、Ivanpah Playa(アイバンパープラヤ)という干上がった川底。昔川底なので、今は広い面積の一様な色(しかも明るい)の大地がひたすら広がっています。そこに行って現場で色(輝度値)を測り、同時に衛星でも観測して比較検証するのです。実際は、飛行機も同時に飛ばして、飛行機からの画像とも比較をしたりします。カメラで言うところのホワイトバランス(白調整)です。なので、ある程度の面積が一様な色になっている必要があるんです。

アメリカ西部の広陵とした砂漠地帯 produced from ESA remote sensing data

実際、衛星で見るとこんな感じ。真ん中あたりの明るい一帯がIvanpah Playaです。画像の北西、隅っこに見える丸いぽちぽちは、センターピボットで水を撒くために丸くなる、円形農場です。この画像の東側にモハベ砂漠があります。

こうやって、衛星データがちゃんとした値になるように確かめて、調整をするってことをどの衛星もやっているのです。

気になった音楽のコーナー

コーナーにしてみましたw! この出張で、現地へはNASAのジェット推進研究所(JPL)の若手エンジニアに案内してもらったんですが、彼がものすごい音楽好きで、車内にラジカセを持ち込んで(公用車なんでカーステが付いてない)道中ずっと音楽の話。James Brown や、Grateful Deadを聴きながら、同じようなアメリカ西部の砂漠で年一回Burning manってヤバいパーティーがあるんだとか盛り上がりました。あまりに盛り上がりすぎてスピード違反で捕まりまったりして…

その時、私が持ち込んでいたのが、Matsuri ProductionsのGoa trance で彼がものすごく気に入ってくれたのでカセットテープをあげてきました。

では、またまた!

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
RESTECで人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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