Mostly earth, sometimes space.

衛星データを見てみる

ども、カルロスです。

最近、紛争など残念なことが起こっています。”残念”などという一言では片付けられないのはわかっています。そして、どちらが悪いということが簡単に言えないし、ましてや勝った負けたで簡単に決着がつく問題ではないことも。

とはいえ、何が起こっているか、どう推移しているかは見ておく必要があります。特に、私は仕事柄なのですが。

Copernicus Browser で見た11/16のガザ地区  produced from ESA remote sensing data

ガザ地区の11月16日の画像です。綺麗な地中海。乾燥した地域ではあっても、緑も所々にあります。土地としては豊かな場所。

ガザ地区は画像でも、それを取り巻くように境界線が薄く見えます。そして画像中央に黒く噴煙が上がっているのが見えます。

衛星データは一瞬を切り取った情報なので、この画像単体からはなぜ起こったかなど深い理由を証明することは簡単にはできません。しかし、周辺でも複数の小さな煙が上がっていることから考えても、なんらか紛争に関係がありそうなこと、地図と見比べると工場の倉庫から煙が上がっていることなどはわかります。何かの事故だったとしても、早くおさまって安心して過ごせる生活が戻ってきて欲しいです。

データのありか

ここによく画像を貼り付けていますが、いまや特別な技術を持った人だけがアクセスできるものではありません。普通はよっぽどじゃないと見る目的がないと思いますが、興味を持った時にはちょっと試してみることはできるんじゃないかなと思います。

老舗GoogleのGoole Earth Engine や、日本のTellus は業界ではよく知られているところです。

11月1日にリニューアルしたEUのCopernicus Browserはとてもハードルが下がったサービス。↑の画像もそれで作成したものです。色々メニューが見えているのはそのWEBの画面です。初見でも直感的に使えました。

とはいえ、初めてだとどうすりゃ見れるの?と面食らうと思うのですが、基本は二つ!

・いつ

・どこ

これらを入力したらなんらかの画像が表示されるようになっています。適当な説明ですがw でも、実際そんな感じです。見たい場所をズームアップして、日にちを入れるか、緑色の “Show Latest Data” を押せば画像が表示されるので第一関門突破になります!

さあ、衛星データ沼にハマるかどうかはあなた次第です。

気になる音楽のコーナー

Blackwater (Alter Ego Dub) / Octave One

初心に帰って、デトロイトテクノの名曲 Blackwater です。名曲なのでいろんなリミックス、バージョンがあるのですが、このストイックで、音数が極端に抑えられているリミックスを爆音で聞くと沸々とテンションが上がってきます。

では、またまた。

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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