Mostly earth, sometimes space.

はじめまして

ども、一部ではCarlos (カルロス)と呼ばれています。どうぞよろしくお願いいたします。

私は、大きい括りでは宇宙の仕事をしています

でも、ほぼほぼ地球の仕事です。地球観測。人工衛星で観測される地球のデータをあれやこれやとする仕事で、業界ではリモートセンシング、英語ではEO(Earth Observation)なんて言われます。ロケット!や宇宙飛行士!とかと違ってあんまり目立たないんですよね。人工衛星は、ざっくり言うと地球を周回する機械で、たいていカメラやセンサー、通信機とかが載っていて、地球の様子を撮影して地上にデータを送ってきます。たぶん、みなさんよく知っているのは気象衛星のひまわり。衛星界(そんなのあるのか?)のヒーローです。あんな感じで日本周辺の画像を撮像したり、地球を周回しながら地球全体を観測したりいろいろあるんです、実は。そんなこともここで書いてこうかなと思います。わたしがこの業界に入ったのは、大学で海の衛星観測データを使った研究テーマを選んでから、ズブズブと今に繋がっています。幸せものだと思います。そんな自分が今まで興味を持ったことを振り返ってみようかなと思ったのは、今まで自分では普通だろうと思っていた事を話すと、山口フォトさんとか喫茶竹林さんとか面白がってくれるのです。じゃ自分が経験してきたことってどれくらい面白いのか、50半ばで自分探しですね。それをやってみようと。

自己紹介兼ねて、私が生まれ育った場所の画像です

大きな製鉄所がある街で生まれて、目の前に太平洋、釣り放題の小さな湖がある街で育ち、高校は紙の街ですごしました。湖ではフナだと勘違いしてコイを釣り、その上流の小川ではウグイだと思ってイワナを釣っていました。全く価値が分からないやつです。そのせいか、海が近くにないと”あずましくない(北海道弁で居心地が悪い的な意味)”。そんなこんなで、泳げないのに大学は海洋学部だったんですね。そして釣りは好きだけども水産より、海の流れや波のような現象に興味がありました。

私を育んだ道南地方 ©︎JAXA

この画像はJAXAのALOS(だいち1号とも呼ばれます)のAVNIR-2というセンサーで観測したものです。雪が白く映っていますね。当然、海は青く、沿岸は濁った海水が見えます。画像南西隅に鉤型をした室蘭が、その北東のまん丸い湖が倶多楽湖、画像北東の人工的な港が苫小牧港です。このカラー画像にするには実はひと手間かかっています。衛星のセンサーは赤専用(シャアではない)、緑専用、青専用のカメラを積んでいて、それぞれがデータを送ってきます。それをカラー合成しているのです。色の情報(つまり波長)をうまく利用して見たいものがわかりやすい画像を作るのが醍醐味でもあります。

音楽の話

多感な思春期を過ごすには刺激が無さすぎる北海道の田舎生活。大好きな音楽の情報ソースはFMでした。しかも山で囲まれた地域は電波が悪く8素子のFMアンテナを親父と屋根に立ててました。NHKFMのサウンドストリートからクロスオーバーイレブンがゴールデンタイム。ある日のクロスオーバーイレブンから流れてきたこの曲は衝撃でした。しかも、新聞の深夜FMラジオ番組欄には、”ニューオーダー”って書いてあるだけ。1週間くらい後、札幌狸小路のタワーレコードで見つけた衝撃的なフロッピーディスクがジャケットの12インチを衝動買いして、家に帰って聞いてこの曲だった時は一生の運を使い果たしたと思いました。

では、またまた!

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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