Mostly earth, sometimes space.

海はでこぼこ

ども、カルロスです。

最近寒いですね

実は北国の人は寒さに弱いんですよ。外に出る時は完全防寒だし(そもそも身に危険を感じる時は出ないです)、家の中は常に暖房が効いていてTシャツ一枚で過ごしています(私がいた当時は)。一旦暖房が切れてしまうと、温め直すのに逆にエネルギーがかかっちゃうっていうのもあるし、暖かいが何よりのおもてなし(南の国の建物の中エアコン効き過ぎ問題と同じです)というのもありますね。

日本の冬の寒さの理由は、天気予報見てると大きくふたつありそうです。

一つは、冷たい空気が入り込み…とか言われる場合ですね。もう空気自体が冷たいんだから仕方ないっす。

もう一つは、冬型の気圧配置。西高東低というやつ。こういう時って天気図を見ると、大陸の方に高気圧があり、太平洋側に低気圧があり、日本上空の等圧線が縦の縞々になってます。この等圧線の縞々に沿って北から南に風が吹く、つまり寒い北からの風がビュービュー吹くのです。

気圧の高い方を右に見て、等圧線に沿って空気が流れる(風が吹く)のが北半球での流れのルールです。そして、高気圧と低気圧の差が大きくなるほど風のスピードが上がります。等圧線の間が狭くなるほど風が強くなるので要注意ということです。天気図って空気(気圧)のでこぼこだってところを気にしてみると、空気の流れ(風)が見えてきたりします。

実は海も同じなんです

海面に高低差がある時、高い方を右に見て大きな海流が生じます。そもそも、海にでこぼこなんてあるんかいな?と思われるかもしれないですが、この図のように、衛星から観測すると海面の温度が分かります。海面の温度が高いところ(赤いところ)の方が高くなると解釈すると(実際そうなんですが)、温度分布≒高さ分布です(海の地形図ですね)。強い流れはこの温度の逆目に沿って流れています。

黒潮という名前は聞いたことがあると思います。南から日本の太平洋岸にそって時に蛇行したりしながらウネウネと北上する暖流です。この画像だと、水温が高い黄色や赤い色の部分と、温度が低い部分の境目を高い水温を右にみて流れる、つまり北上して、房総の北から東に日本列島を離れて流れていくのがわかります。そして、房総半島から南にぐぐっと蛇行してるのも見えますね。

JAXA「しきさい」が観測した2020年11月17日の海面の水温。©︎JAXA

そして、強い流れを好む魚はどこにいそうか、暖かい水を好む魚はここにいるだとか、カツオ、マグロ、サンマなどの漁場がわかるので、陸ではベンツを乗り回し、海で体を張っている漁業者さんは衛星データを使っていたりします。海のでこぼこを直接測る衛星もありそれも使われているのですが、その辺りの話はもう少し詳しくまたの機会にでも。

そうだ、この「しきさい」という衛星のポスター山口フォトさんのお仕事でした。かっこいい!

音楽の話

海にのめり込んでいった静岡での生活。ちょうど同い年で、ちょうどその頃に勢いがあったグループが電気グルーヴ。喫茶竹林さんのTwitchでも紹介されたテクノ専門学校(by SONY) も電グルの仕掛けだし、彼らのテクノにおける功績はほんと大きいです。私の中では、静岡駅南の兄ちゃんたち、ナゴムレコードのZIN-SAY!からの電気グルーヴってことで勝手に親近感を持っています。そしていくつも名曲がある中で、この曲のこのミックスが一番好きかな。卓球が最初のLoveparadeでかけたのもこっちだったはず。

では、またまた!

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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