Mostly earth, sometimes space.

戦争のこと

ども、カルロスです。

このことについて書こうか書くまいか色々考えましたが、書きます。戦争と宇宙技術についてです。

戦争はあってはならないものです。特に、人の命が奪われることは理不尽としか思えません。国家のトップが我が国を守るために断固戦う!と言っても、勝手な真似は許さん!と言っても、結局のところ犠牲者が出ます。一般市民でも、兵士でも命に変わりはありません。始まってしまえば死んでしまいます。

一方で、外交の延長上においては、戦争を無くすることは難しいでしょう。何千年と歴史は繰り返されているわけですから。そんなことを考えると、せめて人が死なない戦争にならないかなと妄想したりします。現代戦では実弾が飛び交う前に、高度な戦術予報や電子戦、サイバー戦があるわけで、詰将棋がかなり詰まってから現地での作戦が実行されるはず。なら、その詰将棋の段階で決着がつかないだろうかとか。フルコンタクトで戦う必要が本当にあるのだろうか。などなど色々考えてしまいます。やるせない。

諸刃の剣

さて、宇宙技術は戦争のため、勝つための技術の塊です。ロケットも、衛星通信も、GPSも。なんとなく想像がつくでしょ?ちなみにGPSという名前はアメリカのシステムの名前です。一般的にはGNSSとか、衛星測位システムとか言うんですけど…こっちの方が一般的じゃないですねw 日本もQZSSという独自の測位衛星システムを持っています。

地球観測衛星ももちろん軍事利用から始まっています。偵察です。人が体を張って敵陣に潜り込むよりも、撃ち落とされるかもしれない偵察機を飛ばすよりも、リスクをとらずに情報を得ることができる手段です。この戦争が始まってから新聞や、ニュースでも商用衛星の画像が出ていますよね。地上分解能が数10cmなので、感覚としてはほぼ飛行機から見たような画像が撮れます。普段私たちも仕事で使っている衛星です。もちろん軍事目的の衛星は各国運用しているので、私たちがアクセスできないデータとして世界中で大量に撮られているはずです。ロシアでも、欧米でもです。

衛星からは画像だけではなく、私たちも使えるあらゆる事柄、例えば気象、重力場、海面温度、水蒸気量、地形…とかもちょっと考え方を変えると戦争に必要な情報です。

実際は、ほとんどの場合逆で、軍事利用された技術や情報が一般に使われるようになっています。軍放出品、Surplusです。この技術のおかげで便利な生活がおくれていたり、人命が助かるケースもあるのです。複雑な思いではあるけど、ツールとして割り切って有効利用したいです。

2022年2月26日キーウ、ウクライナ  produced from ESA remote sensing data

ウクライナの首都のキーウ(キエフをキーウと呼ぶのも恥ずかしながらこのタイミングで知りました)侵攻から2日目の画像。衛星画像は、写真家が撮る写真のように魂がこもった作品ではありません。バイアスなく淡々と記録される客観的な情報です。でも、見る側の気持ちはこもります。どうかみなさん生き延びてください。

音楽の話

戦争にまつわる曲はいっぱいあります。どれもこのタイミングで聞くと心が苦しくなります。SEKAI NO OWARI/Dragon Night なんて、当時は”はいはい”って感じでしたが(全否定はしていませんよ)今ほんと世界中がこういう思いなんじゃないだろうか。間違いなく名曲。でも今日はあえて”じゃない方”の、まさかのクラシックです。プロコフィエフも現在のウクライナで生まれ育った方。交響曲第5番はずいぶん前からポップスを聞くように聞いていました。特に第二楽章は比較的短く、重厚且つタイトでアッパーな曲です。クラシックではあまりこういう表現を使わないですけどねw。本当に名曲です。爆音で聞いてください。

では、またまた!

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
RESTECで人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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