Mostly earth, sometimes space.

森を見てみよう

ども、カルロスです。

謹賀新年ですね!一昨年の一番最初のポストが1月3日。去年は1月2日。そして、今回が1月1日。こういう巡り合わせになっているのでしょうか?周期性や繰り返し、反復性とか本当に面白いですね。

すべすべとざらざら

新年早々唐突且つ、これまであまりちゃんと書いてこなかったですが、植物を見る(植生を見る)なかの重要な対象として森(森林)もあります。

森林。多くの部分は熱帯に分布しています。赤道付近、我々は低緯度帯なんて呼んだりする地域です。たとえば、鬱蒼としたアマゾンや東南アジアのジャングル。そういう温暖湿潤なイメージ。

この、湿潤というのが実は衛星にとっては厄介で、雲がかかったり、雨が降ったりする頻度が高いのです。そう、雲の下が見えない光学カメラではなかなか観測しにくいんです。

そんな時は天候の影響が少ないレーダー(SAR)を使って観測をします。SARは色がわからないかわりに、地表面のざらざら具合がわかります。

このざらざら具合のことを業界用語、英語なんですがRoughnessといいます。すべすべよりもざらざらの方が、衛星から照射したマイクロ波が衛星に跳ね返ってくる成分(Backscatteringといいます。後ろ向きの散乱ってことです。)が大きくなるので、明るく見えます。Roughnessが高くなると、Backscatteringが大きくなるというわけです。ルー大柴さんみたいですね。

これを森の状況に置き換えると、木が少ないところ=すべすべ、もっさり茂っているところ=ざらざらとなり、Backscatteringは伐採<森林なのでレーダ画像の濃淡から判読できます。さらに、その中間のところは “あー育っているところかぁ” や、”落葉しちゃってる?” のようなことも現地の情報と照らし合わせるとわかってきます。

ブラジル、マナウスの北側   produced from ESA remote sensing data

そんな目でこちらの画像を見てみてください。アマゾン川流域最大の都市マナウスが画像左上(北西)に明るく映っています。対して市街地北にはアマゾン川が蛇行しながら東に流れているのは、街に比べて河面はすべすべしているので黒く見えます。広大な森林はさらに北にグレーに広がっていますが、その中でも濃淡があります。暗めのところは伐採されたか、再度樹木が成長している箇所で、明るいグレーは密度が高い森林です。

気になる音楽のコーナー

Infinition / Quadrant

Basic Channelの別名義、Quadrantの1993年の名曲です。この曲も周期性、反復性が美しい曲。淡々とずーっと繰り返しで聞いていられます。

この別名義っていうやつ、ミュージシャン独特だと思うのですが、ペンネームのようなものでそれぞれで違った芸風を持っていて面白いです。でも、別人格をいくつも持って仕事するって大変そうだなぁ。

では、またまた。

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
RESTECで人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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