Mostly earth, sometimes space.

春分の日

ども、カルロスです。

先週の20日金曜日は春分の日。昼と夜の時間が同じになるタイミングです。

これからどんどん日が出ている時間が長くなり、夏至で折り返してまた短くなり、秋分でまた同じになるってわけです。今度は冬至に向けて昼が短くなり… って繰り返すわけですね。

いやはや、そりゃ歳もとるわけですよね。

衛星の春分

私たちにとって、季節の折り返し地点ですが、衛星たちにとっては、自分たちの「住所」を再確認する特別な基準の日でもあります。私たちがカレンダーで見る「春分」と、衛星たちにとっての「春分」というのは関係があり、ちょっと意味が違うってわけです。

天文学では、太陽の通り道と地球の赤道が交わる点を「春分点」と呼び、宇宙の地図の「経度0度」と定めています。地上の経度0はグリニッジ天文台の位置で、地球と一緒に周りますが、これは宇宙に固定されている、「日本橋」のような元標です。

一方で、地球を周回する衛星たちにも、自分たちなりの「春分」の意味があります。まず、南半球から北半球へ向かって地球の赤道をパッと横切る瞬間。この地点を「昇交点(しょうこうてん)」と呼びます。

この「宇宙の元標(春分点)」から、いま「衛星が赤道を越えた地点(昇交点)」がどれだけ東にズレているか。この角度を専門用語で「昇交点赤経(RAAN:ラーン)」と言います。つまり、「衛星の軌道が、宇宙のどの向きを向いているか」を示す、住所のようなものです。

この「住所」の管理こそが、衛星運用の醍醐味です。地球は完全な球体ではなく赤道付近が少し膨らんでいるため、その重力のイタズラで、衛星の軌道面はコマのように少しずつ回ってしまいます。運用者はこの「地球のクセ」を逆手に取り、昇交点赤経を計算通りにズラし続けることで、毎日同じ時間に同じ場所を撮影できる軌道を維持しています。

冒頭の写真は、一昨日春分の日の出。我が家の近くの公園の一番高い丘に登ったところからパチリ。寒いし、眠いし… でした。

気になる音楽のコーナー

Hyperballad / Bjork

あまりにも有名で、評価が高いのでついつい無視していた曲シリーズです。先週のバンコク出張用の曲。路地裏の屋台でご飯を食べながら、高層ビルを眺める時に脳内再生されていました。

では、またまた

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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